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霧笛が俺を呼んでいる・第15回

岩船のキャバレーを閉めて、中国マフィアの歓迎パーティーとなった。
洪連金も宗文明も手下を周囲にはべらせている。岩船と城戸が相手をしていた。
俺たちはバーカウンターで寡黙に様子を見ていた。
周囲の子分たちのひとり、城戸の配下のひとりが、横の男に何気なく喋った。「城戸さんてのは怖い人さ。ボスと中国側の使いが明け方に埠頭で会ったんだ。ブツの見本もあったな。そこを風景写真と一緒に撮影した女がいた。城戸さんはその女を素早く捕まえるとためらいもせず海に浸けたぜ。女は声をたてる間もなく即死さ。死ぬのを確かめたらズボッと海に落としてなー、顔色ひとつ変えねぇ」
俺は自分のやるべき事が判った。藤村はスッと眼を細めてスツールから降りた。
「久我、後にしろ…と言っても聞かないだろうな」俺は黙ってうなづいた。いつの間にかジョーが姿を消していた。
俺は岩船たちの席に向かった。
「城戸、お前が向こうへ行く前にかたづけた埠頭の女は俺の恋人だった…」
城戸は冷たい目つきで立ち上がった。「だからどうだってんだ。今、やろってのか」岩船が俺を見た。
「久我、よすんだ。死んだ者は帰らない。お前は組織でのしていける、忘れて俺の下にいろ」
城戸が薄く笑った。
「ボス、こう言うタイプは止まるもんじゃねえ。パーティーの余興だ。一騎打ちと行こうか」
フロアの中央。城戸と向かい合った。
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プロフィール

テディ・グレイ

Author:テディ・グレイ
テディです。団塊の世代ど真ん中と言うヤツですね。つまりはジジイなんです。好き勝手な、発作的な、唐突な話題を展開するとおもいます。面白がって頂ければ幸いです。オブジェ制作・写真撮影・雑文界がなどが趣味的仕事です。冗談の好きですが、冗談は人生だけにしとけ…と言われる、そんな人格です。
成熟した大人の部分はほとんどありません。ガキのまんま、年だけ食ってると言う始末の悪いタイプです。
外面は良いのです。と、言って特別ワルい性格でもありません。
ともかく、よろしくね。

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